2013.04/08 [Mon]
「あれから2年、そしてこれからのこと」2013.3.10
2011年3月11日の震災の後、「着物で何かできること」という思いにパリ在住の着物好き日本人女性達が賛同し、パリ小町は結成されました。
震災直後はパリのいたるところで震災支援のためのチャリティーイベントが開催されていました。しかし、2年となる節目で震災関連のイベントは数える程度でした。
そこで、あれから2年となる311を前に同じ思いをもつ人達と一緒に気持ちをシェアしたい、そんなささやかな場を提供できればと思い、今回のイベント開催を決めました。
パリ小町では去年5月のイベントから、石巻市に住む女性達による手作りの和小物を販売し、売上げは全額、製作者へ還元しています。これらの和小物は津波で流された着物や寄付された着物の生地を使って作られています。

今年の1月に、パリ小町メンバーのひとりが石巻市渡波(わたのは)にある仮設住宅祝田団地へ、この製作者のひとりを訪ねました。彼女は津波から逃れた後、今もなお仮設住宅での生活を強いられています。

パリ小町で販売をお手伝いしている和小物の製作をされている方々の代表、阿部 小枝さん
今回のイベントではその石巻訪問のレポートを受けて、来場者の方達と「あれから2年、そしてこれからのこと」を一緒に考えるきっかっけとなれば、という思いもありました。

◎メンバーの書いた石巻訪問のレポート、こちらで読めます ⇒ 石巻訪問のレポートへのリンク
こちらのレポートにのなかにある言葉、
「私だけじゃなく、今生きてここに住んでいる人全員が、まるでドラマか映画の中の出来事みたいな奇跡を経験して、偶然、生きているんです。たとえば、濁流に流されながら、手と手を握って助けようとしたとき、握手するような手のつなぎ方ではなく、お互いの手首と手首を握りしめるようにつないでいたら、1000人以上の命がもっと助かったと思う。握手をするように手のひら同士を握り締めても、滑って手は離れてしまい、そのために命を落とした方が沢山いたと思う。たった、それだけの知識が事前にみんなにあれば、生き延びられた命が沢山あった。それくらい、今の自分たちの命は、ほんの小さなきっかけで生かされているんだよ。」
この言葉にパリ小町メンバーは心を打たれました。
そこで、いつもパリ小町のすてきなイベントの告知画像を作成してくれるグラフィック担当の朋子さんが、今回のイベント告知画像に私達の思いを込めてくれました。
私達のシンボルである着物の帯締めの結びですが、同時に、手首と手首をしっかりと取り合うように、強い絆でつながっていこう!という思いが込められています。

さて今回のイベントでは、震災以来、何かできることはないかと同じような思いを抱きパリで活動する在住日本人の方達の多大なるご協力を得ました。
まず、ソプラノ歌手Yuki ITO JOLYさん。
日本の唄を歌っていただけませんか?という提案に快く承諾して下さいました。
また急遽、ピアノ伴奏と録音を担当してくださった、高杉リノさん、米田悦子さんのご協力もありました。
「ふるさと」は、震災以降、在仏日本人にとってはかげないのない歌となり、Yukiさんによる歌は来場者の心に染み渡り、多くの方が涙されていました。


最後に歌って下さった「赤とんぼ」♪

数々のイベントで活動されているお菓子職人の集まる団体Labo Love Japonさんには、日本の味がつまったクッキーや桜のギモーブ、たいやきなどのお菓子を販売して頂きました。お菓子はあっ!という間に完売でした。

フランスの子供たちのメッセージを託したアルバム絵本を福島の子供に届けるという活動をしているプロジェクトみらいさんにも参加して頂きました。
そして震災以来、さまざまなイベントを企画・開催されているJAPOINAIDEさんの協力を今回も得て、故郷への思いがつまったイベントを来場者の皆さんと分かち合うことができました。

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石巻和小物売り上げ:208ユーロ
⇒ 全額制作者へ還元
LLJさんによるお菓子の売り上げ(完売!):269,5ユーロ
プロジェクトみらいさんから寄付:30ユーロ
⇒ みんなの家に寄付
その他、JAPONAIDE経由で石巻コースター製作者などへ:22ユーロ
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みなさん、ありがとうございました!
これからもパリ小町、どうぞよろしくお願いします。
震災直後はパリのいたるところで震災支援のためのチャリティーイベントが開催されていました。しかし、2年となる節目で震災関連のイベントは数える程度でした。
そこで、あれから2年となる311を前に同じ思いをもつ人達と一緒に気持ちをシェアしたい、そんなささやかな場を提供できればと思い、今回のイベント開催を決めました。
パリ小町では去年5月のイベントから、石巻市に住む女性達による手作りの和小物を販売し、売上げは全額、製作者へ還元しています。これらの和小物は津波で流された着物や寄付された着物の生地を使って作られています。

今年の1月に、パリ小町メンバーのひとりが石巻市渡波(わたのは)にある仮設住宅祝田団地へ、この製作者のひとりを訪ねました。彼女は津波から逃れた後、今もなお仮設住宅での生活を強いられています。


パリ小町で販売をお手伝いしている和小物の製作をされている方々の代表、阿部 小枝さん
今回のイベントではその石巻訪問のレポートを受けて、来場者の方達と「あれから2年、そしてこれからのこと」を一緒に考えるきっかっけとなれば、という思いもありました。

◎メンバーの書いた石巻訪問のレポート、こちらで読めます ⇒ 石巻訪問のレポートへのリンク
こちらのレポートにのなかにある言葉、
「私だけじゃなく、今生きてここに住んでいる人全員が、まるでドラマか映画の中の出来事みたいな奇跡を経験して、偶然、生きているんです。たとえば、濁流に流されながら、手と手を握って助けようとしたとき、握手するような手のつなぎ方ではなく、お互いの手首と手首を握りしめるようにつないでいたら、1000人以上の命がもっと助かったと思う。握手をするように手のひら同士を握り締めても、滑って手は離れてしまい、そのために命を落とした方が沢山いたと思う。たった、それだけの知識が事前にみんなにあれば、生き延びられた命が沢山あった。それくらい、今の自分たちの命は、ほんの小さなきっかけで生かされているんだよ。」
この言葉にパリ小町メンバーは心を打たれました。
そこで、いつもパリ小町のすてきなイベントの告知画像を作成してくれるグラフィック担当の朋子さんが、今回のイベント告知画像に私達の思いを込めてくれました。
私達のシンボルである着物の帯締めの結びですが、同時に、手首と手首をしっかりと取り合うように、強い絆でつながっていこう!という思いが込められています。

さて今回のイベントでは、震災以来、何かできることはないかと同じような思いを抱きパリで活動する在住日本人の方達の多大なるご協力を得ました。
まず、ソプラノ歌手Yuki ITO JOLYさん。
日本の唄を歌っていただけませんか?という提案に快く承諾して下さいました。
また急遽、ピアノ伴奏と録音を担当してくださった、高杉リノさん、米田悦子さんのご協力もありました。
「ふるさと」は、震災以降、在仏日本人にとってはかげないのない歌となり、Yukiさんによる歌は来場者の心に染み渡り、多くの方が涙されていました。


最後に歌って下さった「赤とんぼ」♪

数々のイベントで活動されているお菓子職人の集まる団体Labo Love Japonさんには、日本の味がつまったクッキーや桜のギモーブ、たいやきなどのお菓子を販売して頂きました。お菓子はあっ!という間に完売でした。

フランスの子供たちのメッセージを託したアルバム絵本を福島の子供に届けるという活動をしているプロジェクトみらいさんにも参加して頂きました。
そして震災以来、さまざまなイベントを企画・開催されているJAPOINAIDEさんの協力を今回も得て、故郷への思いがつまったイベントを来場者の皆さんと分かち合うことができました。

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石巻和小物売り上げ:208ユーロ
⇒ 全額制作者へ還元
LLJさんによるお菓子の売り上げ(完売!):269,5ユーロ
プロジェクトみらいさんから寄付:30ユーロ
⇒ みんなの家に寄付
その他、JAPONAIDE経由で石巻コースター製作者などへ:22ユーロ
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みなさん、ありがとうございました!
これからもパリ小町、どうぞよろしくお願いします。
- at 20:58
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